弘仁5年(814年)、嵯峨天皇の勅願により弘法大師空海が開基した高野山真言宗の寺院。虚空蔵山(標高約282メートル)の山腹に位置し、虚空蔵菩薩を本尊として祀る。創建以来、知恵と記憶を司る虚空蔵菩薩への信仰が篤く、古来より「十三参り」の霊場として広く知られてきた。数え年13歳の子が知恵を授かるために参拝するこの風習は、近畿地方を中心に今日まで受け継がれている。中世以降の詳細な寺歴は必ずしも明らかではないが、山岳霊場として地域の信仰を集め続けたとされる。近世には高野山真言宗の寺院として体制を整え、堂宇の整備が進んだと伝わる。現在、寺内に安置される四天王像は国の重要文化財に指定されており、創建以来の…