白毫寺は養老5年(721年)ともいわれるが、一般には霊亀元年(715年)の創建と伝わる。天智天皇の皇子・志貴親王の山荘跡地に、親王の菩提を弔うために建立されたとされる。平安時代には真言密教の寺院として栄え、本堂に安置される阿弥陀如来坐像はこの時代に造られた作品として重要文化財に指定されている。中世には兵火や戦乱による荒廃を経たとみられるが、詳細な記録は残っていない。近世に入り西大寺を本山とする真言律宗の寺院として再興・整備され、現在に至る法統が確立されたとされる。宝蔵に収められる閻魔王坐像は鎌倉時代の作であり、写実的な彫刻表現として高く評価される。江戸時代に植えられたと伝わる五色椿は樹齢約40…