「興禅」とは禅の教えを振興・発展させるという意志を寺名に込めた禅寺らしい名称であり、禅宗振興を目的とした道場や修行施設の名称として広く用いられてきた。那覇の興禅寺は臨済宗妙心寺派に属し、琉球王国時代に首里・那覇を中心に隆盛した禅宗の伝統を引き継ぐ寺院の一つとみられる。琉球王国時代、臨済宗は国王の庇護を受け「末吉寺」「円覚寺」「天界寺」などの官寺が整備された。明治の廃藩置県(琉球処分)後、沖縄の禅宗寺院は本土の妙心寺派等に組み込まれ宗務体制が再編された。興禅寺の現在地への定着と詳細な沿革は不明だが、1945年の沖縄戦後に再建された寺院であるとみられる。現在は那覇の臨済宗妙心寺派寺院として地域の仏…