創建の時期については複数の伝承がある。最も古い外部史料である『新編相模国風土記稿』は「永禄年中(1558〜1570年)、僧了受が創建す」と記し、当山第24世慶龍の記録も「永禄8年(1565年)の創立にして了受法師の開基なり」と述べる。ただし寺の過去帳が記す了受の入滅年(延宝5年・1677年)と永禄8年(1565年)創建説の間には時代的矛盾があり、現住職は「少なくとも慶安2年(1649年)以前に存在していた」と慎重に判断している。確実な史料として残る慶安2年(1649年)の出来事が、寺の歴史の画期となる。この年、江戸幕府の旗本・大橋重政が石神付近の9石余の土地を寄進し、将軍・徳川家光より御朱印状…