町屋神社の起源は、元和元年(1615年)大坂夏の陣における大坂城落城まで遡ると伝わる。豊臣氏の遺臣数家がこの金沢・町屋の地に落ち延び、守護神として京都・祇園社(現八坂神社)の祭神である牛頭天王を勧請し社殿を構えたのが始まりとされる。江戸期には隣接する洲崎村と共同で崇敬される「天王社」として栄え、宝暦9年(1759年)に社殿が大きく改築された。やがて氏子範囲をめぐる調整が必要となり、文化6年(1809年)4月、町屋・洲崎両村は協議のうえ天王社を二社に分祀し、町屋の鎮守を現在地に、洲崎の鎮守をそれぞれの村内に祀ることと定めた。明治2年(1869年)には神仏分離令を受け、仏教色の強い「牛頭天王」から…