名古屋東照宮は、元和3年(1617年)に尾張徳川家初代藩主・徳川義直が父・徳川家康を神として祀るために建立した神社である。創建当初は名古屋城の三之丸に位置していたとされ、桃山建築様式の粋を集めた壮麗な社殿群が整備された。寛永年間(1624〜1644年)には諸建造物の拡充が進められ、本殿・拝殿・唐門などが現在に近い形に整ったとされる。明治維新後、明治政府による社寺整理政策および名古屋城周辺の土地利用変更に伴い、明治期に現在の二之丸の地へ移転した。その後、昭和20年(1945年)の名古屋空襲においても社殿群は大きな被害を免れ、創建当初の建築をほぼ良好な状態で今日に伝えている。本殿・拝殿・祭文殿・東…