日光連山の主峰・男体山(二荒山)を御神体とする下野国一宮で、日光信仰の中心。
世界遺産「日光の社寺」の一つとして、東照宮・輪王寺と共に日光山内に鎮座する。
境内は日光連山を含む広大な神域で、その面積は約3400ヘクタールにも及ぶ。
本社のほか中宮祠(中禅寺湖畔)と奥宮(男体山山頂)の三社から成る。
神橋は日光の入口に架かる朱塗りの美しい橋で、国の重要文化財に指定されている。
境内には霊泉「二荒霊泉」が湧き、知恵・美・若返りの水として人気が高い。
化け灯籠と呼ばれる銅灯籠は、夜な夜な化け物に変じたという伝説が残る。
4月の弥生祭は日光の春を告げる華やかな祭りで、花家体の行列が見事。
男体山登拝は7月31日〜8月7日の期間のみ許され、山岳信仰の伝統を今に伝える。
縁結びの御利益でも知られ、ハート形の絵馬や良縁祈願の参拝者が多い。
天応2年(782年)、勝道上人が男体山の山頂に登拝し、二荒山大神を祀ったのが創始。
勝道上人は下野国出身の僧で、日光開山の祖として崇められている。
「二荒山」は「にこうさん」と読み、これが「日光」の地名の由来とされる。
平安時代には神仏習合の霊場として発展し、日光三山(男体山・女峰山・太郎山)への信仰が盛んになった。
延喜式神名帳に「名神大社」として記載され、下野国一宮の社格を確立。
鎌倉時代には源頼朝が社領を寄進し、武家からの崇敬も篤かった。
江戸時代には東照宮の造営に伴い社殿が整備され、日光山全体の鎮守として重要な位置を占めた。
神橋は天平時代に勝道上人が日光山に入る際、大蛇が橋に化して渡…