西照寺は大阪市天王寺区下寺町に位置する浄土宗の寺院である。「西照」とは西方を照らす光、すなわち西方極楽浄土から衆生を照らし救う阿弥陀仏の光明(こうみょう)を表した寺号である。阿弥陀仏の光は「無量光(むりょうこう)」と呼ばれ、十方世界を照らして念仏者を摂取不捨(せっしゅふしゃ)—— 念仏を称える者を必ず救い取って捨てない——の本願によって守ると説かれる。こうした光明信仰は浄土宗において中心的な意義を持ち、西照寺という寺号にはその信仰が鮮やかに刻まれている。下寺町は江戸時代初期に整備された大坂の代表的な寺院街であり、浄土宗寺院が特に多く集住している。西照寺はこの地区に堂宇を構えて以来、地域住民の菩…