乃木神社は、陸軍大将・乃木希典と夫人・静子命を祀る神社である。乃木希典は日清・日露戦争で活躍した明治期の名将で、旅順攻囲戦における功績で広く知られる。明治45年(1912年)7月、明治天皇が崩御すると、同年9月13日の大葬の夜、乃木大将は夫人とともに自邸において殉死した。その崇高な精神と忠義は国民に深く感銘を与え、全国各地に乃木を顕彰する動きが起こった。大正12年(1923年)、殉死の地である赤坂の旧乃木邸に隣接する形で乃木神社が創建され、文武両道・学業成就・勝運の神として崇敬を集めた。殉死の場となった旧乃木邸は明治期の建築をそのまま保存し、国の史跡に指定されている。昭和20年(1945年)の…