天慶年間(938〜947年)に草創されたと伝わる六本木の古社。倉稲魂命と市杵島姫命を祀り、創建当初は現在地周辺の鎮守として信仰を集めたとされる。中世から近世にかけて、この地が武蔵国豊島郡の一帯に属していた時代も、地域の氏神として祭祀が継続されたと伝わる。江戸時代には六本木周辺に諸藩の大名屋敷や旗本屋敷が立ち並ぶようになり、地域住民や武家からの崇敬を受けたとされる。明治維新後の近代化に伴い、周辺の地域変容が進む中でも社地は維持され、現在地に朱塗りの社殿が継承されている。20世紀後半以降、六本木が東京屈指の商業・文化地区として発展するなか、六本木ヒルズ(2003年開業)に隣接する形で鎮座し続け、都…