三島市一番町に位置する楽寿園は、富士山の溶岩台地上に造られた国指定名勝・天然記念物の名園である。明治二十三年(1890年)に小松宮彰仁親王の別邸として造営され、明治の造園技術の粋を集めた庭園は、富士山の湧水が湧き出る「楽寿館」と広大な庭園・小浜池から成る。富士山の伏流水が湧き出す小浜池は、水位の変動が激しく満水時には神秘的な景観を呈する。園内の溶岩(楽寿園溶岩)は約一万数千年前の富士山の噴火によってもたらされたもので、国指定天然記念物に指定されている。現在は三島市立公園として一般開放されており、動物園・郷土資料館なども併設された市民の憩いの場となっている。