臨海寺は那覇市に位置する東寺真言宗の寺院で、「臨海」すなわち海に臨む地の寺を意味する寺号を持つ。那覇はかつて「浮島」と呼ばれた港湾都市であり、海上交易によって栄えた琉球王国の玄関口であった。海を生業とする人々の信仰を背景に、航海安全・豊漁を祈る場として本寺は機能してきたと考えられる。薩摩藩統治期(1609〜1879年)以降、真言密教の法流が大和からもたらされ、琉球固有の海神信仰と習合しながら独自の寺院文化が育まれた。沖縄戦(1945年)での焼失を経て戦後に再建され、現在も那覇市内の真言宗寺院として法要を行っている。