新宿区新宿に鎮座する花園神社は、江戸時代初期に徳川幕府の開幕とともに鎮守の神として祀られた新宿総鎮守。
主祭神は倉稲魂命(稲荷神)・日本武尊・受持神で、商売繁盛・縁結び・開運のご利益で広く知られる。
新宿の歓楽街・歌舞伎町に隣接するという特異なロケーションで、昼夜を問わず参拝者が絶えない東京随一の稲荷社として知られる。
境内のビルの谷間に鎮座しながら、拝殿・本殿・末社が整然と配置された境内は都市の聖域としての荘厳さを保っている。
毎年11月の「酉の市(大酉祭)」は江戸時代から続く伝統行事で、熊手を売る露店が境内を埋め尽くし、商売繁盛を祈る人々で大賑わい。
新宿の芸能・エンターテインメントの街としての性格から、芸能・芸術の成功を祈願する芸人・タレントの参拝も多い。
境内には二の酉・三の酉の「芸能浅間社」があり、芸能の神として芸能人の信仰を特に集めている。
江戸時代から幕府の保護を受けた由緒あ…
花園神社の創建は江戸時代初期、1648年(慶安元年)頃と伝わる。徳川幕府の成立とともに、現在の新宿一帯の鎮守として倉稲魂命を祀る稲荷社が置かれたとされる。当初は現在地より北側に位置していたとも伝わるが、その後現在地(新宿5丁目付近)に遷座した。江戸時代を通じて幕府の保護を受け、内藤新宿が宿場町として発展するにつれ、地域住民や往来する旅人の信仰を集めた。明治維新後は近代社格制度のもとで村社に列格され、地域の氏神として崇敬を継続。関東大震災(1923年)や第二次世界大戦の戦災による被害を経て、戦後に社殿が再建・整備された。現在の社殿は昭和40〜50年代に整備されたものとされる。江戸時代から続く酉の…