龍源院は、永正元年(1504年)頃、大徳寺第73世住持・東渓宗牧(とうけいそうぼく)を開山として創建された。大徳寺の塔頭の中で現存最古の寺院とされる。創建当初より禅宗文化の拠点として栄え、室町時代建立の方丈は往時の建築様式を今日に伝える貴重な遺構である。方丈前庭の枯山水庭園「一枝坦」は白砂と苔島によって大海と島々を表現したものとされ、開山・東渓が持ち帰った種から育てられたとも伝わる「龍吟庭」とともに、禅の世界観を体現する庭として知られる。南庭の「滹沱底(こだてい)」はわずか数坪ながら日本最小の石庭とされ、禅の奥義を凝縮した空間として評価が高い。近世においては豊臣秀吉と徳川家康が対局したと伝わる…