西教寺は聖徳太子が推古天皇の時代(7世紀初頭)に創建したと伝わる古刹で、比叡山の麓・坂本の地に広大な境内を構える。平安時代には天台宗の影響下に置かれ、比叡山延暦寺との関係を深めたとされる。文明18年(1486年)、天台宗の僧・真盛上人が入寺して伽藍を整備し、「不断念仏・戒行」を根本とする教えを広めた。この改革によって寺は大いに発展し、真盛上人を宗祖とする天台真盛宗の総本山として確立された。戦国時代には近江を支配した明智光秀が当寺を菩提寺と定め、深く帰依した。天正10年(1582年)の本能寺の変ののち光秀が敗死すると、境内には光秀・妻熙子・一族・家臣団の墓が営まれ、今日も供養が続けられている。光…