清白寺は、室町幕府初代将軍・足利尊氏の発願により、臨済宗の高僧・夢窓疎石が開山したと伝わる。現存する国宝仏殿は応永年間(1415年頃)の建立とされ、禅宗様(唐様)建築の典型的な遺構として建築史上きわめて重要な位置を占める。中世を通じて甲斐国における禅宗の拠点として機能したと考えられるが、詳細な沿革は必ずしも明らかでない。近世には甲斐国内の寺院として法灯を維持し、仏殿は幾度かの修理を経ながらも室町期の姿を今日に伝えた。明治以降の近代化の波の中でも伽藍は保全され、1952年(昭和27年)に仏殿が国宝に指定された。仏殿内部には木造釈迦如来坐像が安置され、重要文化財に指定されている。現在は臨済宗妙心寺…