仙台市博物館は1961年(昭和36年)に開館した、仙台藩および仙台の歴史・文化を総合的に展示する施設である。現在地は仙台城三の丸跡にあたり、伊達政宗が1601年(慶長6年)頃に築いた仙台城の城郭の一画に位置する。最大の所蔵品の一つが、国宝に指定された「慶長遣欧使節関係資料」である。1613年(慶長18年)、伊達政宗はスペインとの通商交渉およびキリスト教布教許可を目的として、家臣・支倉常長を正使とするローマへの使節を派遣した。支倉はメキシコを経由して大西洋を渡りスペイン国王・ローマ教皇に謁見したが、国内での禁教政策の強化により交渉は実を結ばず、帰国後は不遇のうちに生涯を閉じた。帰国時に持ち帰られ…