大同元年(806年)、弘法大師空海が開基したと伝わる真言宗系の古刹。千光寺山(標高144m)の中腹に位置し、古くから瀬戸内海の交通の要衝・尾道の守護寺として信仰を集めてきた。中世には尾道が瀬戸内海交易の拠点として栄えるとともに、当寺も港町の守護霊場として広く崇敬された。境内には玉の岩・鼓岩・烏帽子岩など数多くの奇岩が残り、弘法大師ゆかりの霊跡として知られる。近世には地域の人々の信仰を集め続け、現在に伝わる朱塗りの本堂「赤堂」は石垣の上に建つ堂宇として尾道の象徴的な景観を形成している。明治以降は千光寺公園として整備が進み、山頂から麓へ続く遊歩道沿いに植えられた約1500本の桜が「日本さくら名所1…