稲荷鬼王神社の起源は、当地に古くから存在した稲荷神社と鬼王神社の二社に求められる。天保2年(1831年)、両社が合祀されて「稲荷鬼王神社」が成立し、現在の社名が定まった。「鬼王」の名を社名に持つ神社は全国でもここ一社とされ、鬼を祭神として祀るという極めて稀な性格を帯びる。そのため節分の際には「鬼は外」とは唱えず、「福は内、鬼は内」と独自の作法が行われることで知られる。明治以降も周辺地域の氏神・鎮守として信仰を集め続けた。戦後、一帯が歓楽街・歌舞伎町として整備・発展するなかにあっても、地域の守護社としての役割を担い続けてきた。境内には病の箇所を撫でると平癒の御利益があるとされる「撫で守り」の鬼の…