夏目漱石が明治40年(1907年)から大正5年(1916年)に没するまでの晩年9年間を過ごした「漱石山房」の跡地に、生誕150周年の平成29年(2017年)9月に新宿区立の記念館として開館した文学館。漱石はここで『三四郎』『それから』『門』『彼岸過迄』『行人』『こゝろ』『道草』『明暗』(絶筆)など晩年の代表作を次々と執筆し、門下の芥川龍之介・久米正雄・松岡譲らが毎週木曜日に集う「木曜会」の文学サロンとしても機能した。関東大震災と東京大空襲で母屋は失われたが、館内には書斎・客間・ベランダ式回廊が当時の写真と遺品に基づき復元され、漱石が執筆に用いた文机、愛用品、直筆原稿、書簡、漱石山房文庫の蔵書など貴重資料を常設展示する。館前の「漱石公園」には漱石の胸像・猫塚(愛猫を葬った塚)が保存され、近代日本文学の聖地として文学研究者・ファンの巡礼地となっている。入館料300円、月曜休館。東京メトロ早稲田…