新宿区榎町に位置する臨済宗妙心寺派の寺院で、正保3年(1646年)に三代将軍・徳川家光が祖心尼(そしんに)のために創建した格式高い寺院。祖心尼は家光の乳母・春日局に仕えた尼僧で、家光から深い信頼を寄せられていた。寺名の由来は、家光が「心は済松寺に残る」と語ったことにちなむとされ、将軍の篤い帰依を示すエピソードとして知られる。創建時には寺領345石という破格の寺禄を賜り、臨済宗の中でも有力な寺院として江戸の禅林に重きをなした。現在は一般公開されていない非公開寺院だが、境内には江戸時代の面影を残す伽藍が佇み、榎町の閑静な住宅地の中に格式ある佇まいを見せている。都営大江戸線牛込柳町駅から徒歩5分。