島本町(旧摂津国三島郡)は古来より水陸交通の要衝として栄えた地域であり、早尾神社はこの地の氏神として古くから地域住民の信仰を集めてきた。「早尾」の名は速い水流や川の神格を表すとも伝わり、近くを流れる水無瀬川の恵みと結びついた信仰が根底にあるとされる。創建年代は明確に伝わらないが、江戸時代には集落の鎮守社として村人の祭祀の中心を担い、五穀豊穣や無病息災を祈る年中行事が繰り返し行われてきた。明治の神仏分離令(1868年)以降も、特定の宗教法人に属さない独立した神社として独自の祭礼を維持し、地域の精神的支柱として現在に至る。古くからの水と農の神への信仰が今も息づく社である。