多賀山公園は鹿児島市清水町の高台に位置する。この地がいつ公園として整備されたかは明確でないが、近代以降、鹿児島市街と桜島・錦江湾を一望できる景勝地として知られるようになったとされる。公園の歴史において特筆すべきは、日本海軍の英雄・東郷平八郎元帥との深い縁である。東郷平八郎(1848〜1934年)は鹿児島(薩摩)出身の海軍軍人で、1905年(明治38年)の日露戦争における日本海海戦でロシアのバルチック艦隊を撃滅し、世界的名声を得た。東郷の死後、その遺志または縁故により、鹿児島ゆかりの地である多賀山に墓所が設けられ、顕彰のための銅像も建立されたとされる。これにより多賀山は東郷元帥ゆかりの聖地として…