西郷隆盛(1828〜1877年)は薩摩藩出身の武士・政治家であり、大久保利通・木戸孝允とともに「維新の三傑」と称される明治維新の中心的人物である。明治新政府の方針をめぐる対立から下野し、1877年(明治10年)に西南戦争を起こすも敗れ、城山の地で自刃して生涯を閉じた。その死後、西郷は「敬天愛人」の精神を体現した英雄として広く崇敬を集めるようになった。鹿児島市中央公園に建つ現在の銅像は、西郷の没後60年にあたる1937年(昭和12年)に除幕された。制作を手がけたのは鹿児島出身の彫刻家・安藤照であり、軍服姿で愛犬ツンを従えた凛々しい姿が表現されている。東京・上野公園の西郷像が着流し姿であるのに対し…