鹿児島市加治屋町は、幕末から明治維新にかけて西郷隆盛・大久保利通・東郷平八郎ら多くの英傑を輩出した地域として知られる。薩摩藩では「郷中教育」と呼ばれる地域単位の武士教育制度が根付いており、加治屋町はその薫陶を受けた逸材が集中して育った町である。第11代藩主・島津斉彬(在任1851〜1858年)は集成館事業をはじめとする近代化政策を推進し、維新を担う人材育成の土壌を整えたとされる。明治維新(1868年)後、これらの人物が近代日本の礎を築いたことで、加治屋町は維新発祥の地として歴史的な意義を持つようになった。こうした歴史的背景を後世に伝えるため、1994年(平成6年)に維新ふるさと館が開館した。館…