延暦13年(794年)、桓武天皇が平安京遷都に際し、王城鎮護・方除けの守護神として大将軍神を祀ったことに始まると伝わる。大将軍とは陰陽道における方位の神であり、平安京の四方に大将軍社が置かれたとされ、当社はその一つとして北西(戌亥)の方角を守護する社として創建されたと伝えられる。中世以降、方位・方災除けの信仰は貴族から武士・庶民へと広まり、旅行や引越しの際に吉方を確認するための参拝が一般的な慣習となった。方徳殿に安置される約80体の大将軍神像は平安時代から室町時代にかけて造られたものとされ、国の重要文化財に指定されている。天球儀を持つ像や武装した像など多様な姿を持つ神像群は、当時の陰陽道信仰の…