応永2年(1395年)、室町幕府3代将軍・足利義満が自身の邸宅である花の御所(室町殿)の敷地内に八幡神を勧請したことが当社の起源とされる。八幡神は源氏の氏神にして武家の守護神であり、足利将軍家の産土神として厚く崇敬された。室町時代を通じて幕府の武運長久を祈る社として機能し、将軍家の子女がここで安産祈願を行ったとも伝わる。応仁の乱(1467〜1477年)をはじめとする戦乱により周辺一帯は荒廃したが、社は命脈を保ったとされる。江戸時代には「虫八幡」の通称で知られ、子育て・安産の神として庶民、とりわけ地域の母親たちの信仰を集めた。近代以降も都市化の波に飲み込まれながらも現在地に鎮座し続け、今日では御…