東光寺は南北朝時代末期の1380年(康暦2年)頃に創建されたと伝わる曹洞宗の寺院である。開山の詳細は明らかでないが、甲斐国内における禅宗文化の広まりとともに発展したとされる。戦国時代に入ると、武田氏との深いかかわりを持つようになる。永禄8年(1565年)、武田信玄は嫡男・義信が今川氏との同盟を重視する立場から父と対立を深めたとして廃嫡し、義信を当寺に幽閉した。永禄10年(1567年)、義信はこの地で自害し、武田家中における親子の権力抗争は悲劇的な結末を迎えた。その後、武田氏滅亡(1582年)を経ても寺院は存続し、江戸時代には曹洞宗寺院として地域の信仰を集めた。明治期の神仏分離令による影響を経な…