円光院は、永禄元年(1558年)に創建されたと伝わる臨済宗妙心寺派の寺院である。武田信玄の正室・三条夫人(三条の方)の菩提寺として知られ、その歴史は戦国期の武田氏と深く結びついている。三条夫人は公家・三条公頼の娘として生まれ、信玄に嫁いで嫡男・義信をはじめ竜宝・海野信親らを産んだ。永禄10年(1567年)に没した夫人は当寺に葬られ、以来、円光院は武田家ゆかりの寺院として位置づけられてきた。近世以降も寺は法灯を守り続け、境内には三条夫人の墓所が現存するほか、武田氏に関わる資料が保存されている。明治期の廃仏毀釈の影響を受けながらも寺院としての形を維持し、現代に至るまで甲府市内の武田氏関連史跡群の一…