等覚院は台東区上野公園に位置する天台宗寺院で、寛永寺の塔頭(子院)として江戸時代から続く。「等覚」とは仏教の修行階位において、菩薩が仏の悟りと等しい境地に近づいた段階を指す言葉で、天台の五十二位の菩薩修行において最高位の手前に置かれる重要な概念である。寛永寺は1625年(寛永2年)の創建以来、徳川歴代将軍の帰依を受け、6人の将軍の霊廟が置かれた格式高い寺院であった。各子院は江戸時代に大名・旗本の帰依を受けながら独自の法統を守ってきた。1868年の上野戦争で寛永寺本坊を含む主要伽藍が焼失した後も、等覚院は明治以降に存続し、上野公園の一隅で静かに法灯を維持している。公園内に現存する複数の子院の中で…