宇治神社の祭神は菟道稚郎子命(うじのわきいらつこのみこと)で、応神天皇(第15代天皇)の皇子として生まれた。「日本書紀」「古事記」によれば、仁徳天皇(菟道稚郎子の兄)とのあいだで皇位継承を巡って相互に譲り合い、菟道稚郎子はついに自ら命を絶って兄・仁徳天皇の即位を実現させたという(この伝説の史実性は学術的に議論がある)。
菟道稚郎子は大陸(百済)から渡来した学者・王仁(わに)の教えを受け、学問に優れた皇子だったとも伝わる。このため「学問の神」「文武両道の神」としての信仰も生まれた。
宇治の地は古代から皇室・貴族に愛された地で、応神天皇が離宮(菟道離宮)を置いたとされ、のちに平等院(藤原頼通、…