宇治上神社の創建年代は明確ではないが、応神天皇の皇子・菟道稚郎子命ゆかりの地に起源を持つと伝わり、古くから宇治の地に鎮座してきたとされる。平安時代後期、11世紀後半(1060年頃)には現在の本殿が造営されたと考えられており、この本殿内陣は現存する日本最古の神社建築として国宝に指定されている。平等院が1052年に藤原頼通によって創建されると、宇治上神社はその鎮守社として位置づけられ、両社は密接な関係を結んだ。鎌倉時代前期には拝殿が建立され、こちらも国宝に指定されている。中世以降も宇治の地に根ざした信仰を集め続けたが、戦国期の兵乱による詳細な記録は乏しい。近世には宇治の地域社会と結びつきながら維持…