深川2丁目は富岡八幡宮(1627年創建)と深川不動堂(1703年開創)の門前町として江戸時代から栄えた地域で、寺社・料亭・商家が軒を連ねる活気ある町であった。陽岳寺はこの地に臨済宗妙心寺派の禅院として建立された。「陽岳」の院号は禅の境地を山の頂から照らす陽光になぞらえたもので、悟りへの光明を象徴する。臨済宗妙心寺派は京都・妙心寺を本山とし、公案禅の修行体系で知られる。深川の豪商・武家の帰依を受けながら法灯を守り、周辺に密集する日蓮宗・曹洞宗の寺院群とともに深川寺町の宗教的景観を形成してきた。関東大震災と東京大空襲で被災しながらも復興し、現在も深川2丁目に禅の静けさを保つ寺院として地域に根差して…