「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消え、かつ結びて、久しくとどまりたる例(ためし)なし」
現代語訳:「流れ続ける川は止まることがないが、もとの水ではない。水面に浮かぶ泡は絶えず消えては生まれ、同じところにとどまり続けることはない」
この書き出しは「無常(すべてのものは変わり続ける)」という仏教的な世界観を美しく表現しており、1000年後の現代でも国語の教科書に載り続けています。
方丈記の中で長明は、当時の京都を襲った様々な天災・人災を記録しています。
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安元の大火(1177年):京都の三分の一が焼けた大火
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元暦の大地震(1185年):壇ノ浦の戦いと同年の地震
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養和の飢饉(1181-82年):多数の死者を出した飢饉
これらを淡々と記録した後、「だからこそ、執着を捨てて、小さな庵で生きることが幸せだ」と結論づけます。