義仲はこう考えました。「正面から戦っては負ける。夜間に奇襲しよう」。
作戦の細部については史料によって異なりますが、伝説では「牛の角に松明を括りつけ、平家の大軍の中に突進させた」とされています。
暗闇の中、炎を頭につけた牛の群れが突進してくる——敵軍は恐慌状態に陥ったでしょう。さらに義仲軍の兵士たちが背後から攻撃を仕掛けました。
平家の大軍は峠の険しい地形も相まって壊滅的な打撃を受け、多くの兵士が峠から転落・逃走しました。
この一戦で義仲の名は全国に轟きました。その後、義仲軍は京都まで進軍し、平家を都から追い払いました。