鎌倉幕府(大倉御所)の跡地は現在の鎌倉市雪ノ下・二階堂地区に推定されており、法華堂跡(現・頼朝墓周辺)や白旗神社一帯がその範囲とされる。史料・発掘双方から複合的に比定されているが、御所の正確な範囲は現在も研究が続いている。
寿福寺境内のやぐら群に政子の供養塔とされる五輪塔があり、また安養院(大町)にも墓所伝承がある。両者は史料的に確定していない。供養塔としての性格が強く、遺骨の所在については現段階で断定できない。
鎌倉五山の序列では建長寺が第一位、円覚寺が第二位である。この序列は南北朝時代に確立したもので、『鎌倉年代記』等に記録されている。創建の経緯では建長寺が日本初の禅専門道場として先行するが、円覚寺の舎利殿(国宝)は建築遺構として建長寺を上回る保存状態にある。
史跡見学の観点からは、新緑期(4〜5月)と晩秋(11月中旬〜12月初旬)が気候・景観ともに適している。夏季(7〜8月)は高温多湿で山歩きを含む行程は消耗が激しく、また紅葉ピーク時(11月下旬)は建長寺・円覚寺周辺が混雑する。史料や解説を落ち着いて確認したい場合は平日午前の訪問を推奨する。