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廣田神社参拝ガイド——「西宮」の地名を生んだ延喜式内名神大社
神功皇后が創建したと伝わる廣田神社は「西宮」の地名の由来となった延喜式内名神大社。天照大神の荒魂を祀り武運長久・勝利祈願で名高く、阪神タイガースも必勝祈願に訪れる。天然記念物の社叢と境内の見どころを詳しく案内します。
目次
MOKUJI
廣田神社の歴史——「西宮」の地名の起源
廣田神社の祭神と信仰の特徴
廣田神社の境内と見どころ
まとめ——廣田神社参拝のポイント
よくある質問
廣田神社の境内——神功皇后創建伝承を持つ兵庫県唯一の旧官幣大社
Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0
廣田神社は神功皇后が三韓征伐の帰途に天照大神の荒魂を祀ったと伝わる、兵庫県唯一の旧官幣大社です。「西宮(にしのみや)」という地名の起源ともなったこの神社は、延喜式内名神大社・二十二社に列せられた古代最高格式の聖地であり、武運長久・勝利祈願の霊験で知られ、阪神タイガースをはじめとするプロ野球チームが毎年必勝祈願に訪れることでも有名です。
廣田神社の歴史——「西宮」の地名の起源
神功皇后の創建伝承と日本書紀の記述
廣田神社の創建は神功皇后の時代に遡るとされています。皇后が三韓征伐(朝鮮半島への遠征)から帰還する途中、船が難波で進まなくなったため、神託を受けて天照大神の荒魂を「広田国」(現在の西宮市一帯)に祀ったのが起源と伝わります。奈良時代に編纂された歴史書『日本書紀』に記述があることから、古代から続く由緒正しい古社であることは確かです。
「西宮」という地名については諸説ありますが、「廣田神社の西にある宮」が転じて西宮の地名が生まれたとする説が広く知られており、廣田神社は西宮市の名前の由来に深く関わる神社として市民から崇敬されています。
廣田神社の本殿——天照大神荒魂(撞賢木厳之御魂天疎向津媛命)を祀る四殿の社殿
Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0
延喜式内名神大社と二十二社の格式
廣田神社は927年に編纂された『延喜式神名帳』に名神大社として記載される式内大社です。平安時代中期からは二十二社の一社として、朝廷が国家の重大事や天変地異の際に特別の奉幣を行う対象となりました。二十二社とは、伊勢神宮・石清水八幡宮・賀茂神社などと並ぶ格式の高い社群で、廣田神社はその下八社(第三等)の一社に名を連ねます。
明治時代には官幣大社に列せられ、兵庫県唯一の旧官幣大社として今も別表神社に登録されています。
格式
内容
延喜式
名神大社に列格
二十二社
下八社の一社(平安中期以降)
旧官幣大社
兵庫県唯一の官幣大社
別表神社
神社本庁の重要神社
廣田神社の祭神と信仰の特徴
天照大神の荒魂とは何か
廣田神社の主祭神は天照大神の「荒魂(あらみたま)」です。日本の神道では、神の御魂には穏やかな恵みをもたらす「和魂(にぎみたま)」と強力・活動的な「荒魂」の二面があると考えられています。廣田神社の祭神「天照大神荒魂」は別名「撞賢木厳之御魂天疎向津媛命(つきさかきいつのみたまあまさかるむかつひめのみこと)」とも称され、強大な神霊として武運長久・難事打開に霊験があるとされます。
廣田神社の参道——二十二社に列せられた古代最高格式の神社へ続く荘厳な参道
Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0
脇殿には住吉大神・八幡大神・武御名方大神・高皇産霊神も合祀されており、多角的な神功が期待できます。
勝利祈願と阪神タイガース
廣田神社は武運長久・勝利祈願のご利益で広く知られており、特に阪神タイガースが毎年シーズン前に必勝祈願参拝を行う神社として有名です。1985年(昭和60年)に阪神タイガースが21年ぶりの日本一を達成した際、廣田神社への参拝が話題になり、以来「勝利の神社」として野球ファンからも注目を集めています。受験・試験・スポーツ・事業の勝負前に訪れる参拝者が全国から絶えません。
廣田神社の境内と見どころ
本殿と摂社・名次神社を巡る参拝ルート
廣田神社の境内は西宮市大社町の閑静な地域に位置し、長い参道を歩いて本殿へ向かう参拝体験が味わえます。本殿は四殿からなる格式高い造りで、廣田神社の摂社として境内に名次神社が祀られています。
廣田神社のコバノミツバツツジ群落——3月下旬から4月に咲く兵庫県指定天然記念物
Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0
名次神社は延喜式内社として貞観元年(859年)に朝廷から神階を授かった古社で、万葉集にも詠まれた名次山の鎮守として知られます。廣田神社と名次神社は一体の信仰圏を形成しており、両社を合わせて参拝するのがおすすめです。御朱印は廣田神社社務所で両社分を授与されます。
春のコバノミツバツツジ群落(天然記念物)
廣田神社の境内林に自生するコバノミツバツツジ群落は兵庫県の天然記念物に指定されています。毎年3月下旬から4月にかけて境内の斜面に薄紫色の花が一面に咲き誇り、春の参拝シーズンを彩ります。都市の中に残された貴重な鎮守の森として、生態系の面からも注目されています。
廣田神社の社殿全景——延喜式内名神大社の威容を今に伝える西宮の総鎮守
Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0
市街地に鎮座しながら豊かな自然を保つ境内林は、古社の霊気を今日まで伝える生きた文化財です。
まとめ——廣田神社参拝のポイント
参拝時のポイント
例祭は3月16日。コバノミツバツツジの見頃(3月末〜4月上旬)に参拝すると境内が最も美しい
阪急今津線「甲東園駅」から徒歩約10分でアクセス可能
荒魂の強大な神霊が武運長久・勝利祈願・難事打開に霊験あらたかとされる
御朱印は社務所で授与(名次神社分も同所で)
ゆかりのスポット一覧
廣田神社 — 天照大神荒魂を祀る式内大社。西宮の地名の由来
名次神社 — 廣田神社摂社。万葉集に詠まれた名次山の古社
西宮神社 — えびす総本社。廣田神社から西へ徒歩約15分
おすすめの巡礼コース
廣田神社名次神社をセットで参拝した後、西宮神社へ向かうルートは、西宮を代表する3社を一日で回れる充実したコースです。
よくある質問
廣田神社はどこにありますか?
兵庫県西宮市大社町7-7に鎮座しています。阪急今津線「甲東園駅」から徒歩約10分でアクセスできます。
なぜ「西宮」という地名がついたのですか?
廣田神社のある広田の地に鎮座する神社の西に位置する「宮」を「西宮(にしのみや)」と称したことが地名の起源の一説です。廣田神社は奈良時代の歴史書にも記載される古社で、西宮市の名は広義にはこの神社に由来するとも伝わります。
阪神タイガースの必勝祈願はいつ行われますか?
例年シーズン開幕前の1〜2月頃に行われますが、毎年日程は変動します。参拝当日にタイガースと遭遇することを期待するよりも、日常的な参拝を通じて勝利祈願の霊験にあやかるのが廣田神社の参拝スタイルです。
最終更新: 2026年05月30日
── 了 ──
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