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十日えびすと西宮神社——えびす総本社の参拝を徹底ガイド
全国約3500社えびす神社の総本社・西宮神社で行われる「十日えびす」は、毎年1月10日の開門神事「福男選び」で有名。商売繁盛の神えびす様の由来から、招福大まぐろ奉納・福笹授与まで、参拝のすべてを詳しく解説します。
目次
MOKUJI
えびす神社の総本社としての西宮神社
十日えびすの見どころ——福男選びから大まぐろまで
西宮神社の境内を歩く——見どころと参拝ポイント
まとめ——西宮神社参拝のポイント
よくある質問
西宮神社の本殿群——三連春日造の社殿は国の重要文化財
Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0
西宮神社は全国約3500社のえびす神社の総本社として、商売繁盛・漁業守護の神えびす様を祀る関西屈指の名社です。毎年1月9〜11日に斎行される「十日えびす」には100万人以上の参拝客が訪れ、10日早朝の開門神事「福男選び」は全国中継される壮観な神事として知られています。この記事では西宮神社の歴史・見どころ・参拝の作法をひとつひとつ解説します。
えびす神社の総本社としての西宮神社
えびす様の正体——蛭児大神(ヒルコノオオカミ)
西宮神社の主祭神は**蛭児大神(ヒルコノオオカミ)**で、海浜に漂着した神として古くから漁業・海運の守護神として信仰を集めてきました。のちに「えびす様」として商業の神格を帯び、商売繁盛・福の神として広く崇敬されるようになりました。西宮神社はこのえびす信仰の中心として、全国のえびす神社の総本社に位置づけられます。天照大御神・大国主大神・素戔嗚大神も合祀されており、多角的なご利益が期待できます。
全国3500社のえびすの総本社
えびす信仰は中世以降、日本全国に広まりました。商工業者・漁業者から篤い信仰を集め、七福神の一柱としても知られるえびす様を祀る神社は全国に約3500社に上ります。その総本社として西宮神社は中世から全国の商人たちの崇敬を集め、摂津国の名社として隆盛を誇ってきました。
西宮神社の表大門——毎年1月10日に福男選びの舞台となる正面大門
Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0
十日えびすの見どころ——福男選びから大まぐろまで
開門神事「福男選び」の迫力
十日えびす最大の見どころは、1月10日早朝に行われる**開門神事「福男選び」**です。午前6時に表大門が開くと同時に、境内外で待機していた約5000人の参拝者が一斉に230メートルの参道を本殿へ向かって駆け出します。一番から三番に到達した者が「福男」として認定され、その年の幸運の象徴として全国報道されます。
この「走り参り」の起源は江戸時代頃まで遡り、現在の「福男選び」として正式に称えられるようになったのは昭和15年(1940年)のことです。早起きして表大門前で夜明けを待つ参拝者たちの熱気は、関西の正月風物詩として定着しています。なお「福娘」を選ぶ行事も同期間に行われ、選ばれた若い女性が笹の授与で参拝者を迎えます。
招福大まぐろと福笹の祈願
西宮神社の十日えびすに奉納される招福大まぐろ——参拝者が硬貨を貼り付けて商売繁盛を祈願
Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0
十日えびすでは1月8日から本殿前に長さ約3メートル・重さ約300キログラムの**「招福大まぐろ」**が奉納されます。参拝者はこのまぐろの体に硬貨を貼り付けて願をかける風習があり、商売繁盛への祈りを込めた独特の参拝スタイルが生まれました。
また、福娘と呼ばれる女性が「商売繁盛笹持ってこい」のかけ声とともに授ける「福笹」は、縁起物として多くの商店や企業が求めます。吉兆(縁起物)を笹に付けた豪華な飾り笹は、西宮神社のえびす参拝の象徴的な授与品です。
宵えびす・残りえびすも見逃せない
十日えびすは3日間にわたって斎行されます。9日の「宵えびす」・10日の「本えびす・福男選び」・11日の「残りえびす(十一日えびす)」と、それぞれ異なる表情があります。10日の福男選びだけでなく、9日夜の幻想的な境内や、11日の「残り福」を授かりに訪れる参拝者の落ち着いた雰囲気も魅力です。
日程
行事名
内容
1月9日
宵えびす
宵宮祭・有馬温泉からの献湯式
1月10日
本えびす・福男選び
開門神事・十日えびす大祭
1月11日
残りえびす
十一日えびす大祭・残り福
西宮神社の境内を歩く——見どころと参拝ポイント
西宮神社の本殿——えびす大神・天照大御神・素戔嗚大神の三神を祀る
Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0
表大門と本殿(重要文化財)
境内への入口となる表大門は、福男選びの舞台として全国的に知られています。本殿は東殿(えびす大神)・中殿(天照大御神・大国主大神)・西殿(素戔嗚大神)の3社が並ぶ「西宮造」と呼ばれる独特の三連春日造形式で、国の重要文化財に指定されています。戦前の旧本殿は国宝でしたが昭和20年の空襲で焼失し、現在の本殿は昭和36年に再建されたものです。
境内の摂末社と参拝の作法
広大な境内には六甲山神社・八百萬神殿・稲荷神社など多くの摂末社が点在します。参拝は正面の表大門から入り、本殿に向かって参道を直進するのが基本です。御朱印は社務所で授与されます。十日えびす期間中は特別御朱印が頒布されることがあります。
西宮神社の境内——えびす総本社として年間を通じて多くの参拝者が訪れる
Wikimedia Commons / CC BY-SA 3.0
まとめ——西宮神社参拝のポイント
参拝時のポイント
十日えびす(1月9〜11日)は年間で最も参拝者が多い時期。10日の福男選びを見学するなら早朝5時以前の到着を推奨
通常期の参拝は阪神西宮駅から徒歩5分とアクセス良好
商売繁盛・漁業守護・縁結びのご利益で知られるため、事業を営む方やえびす七福神めぐりの参拝者は必訪
御朱印・お守りは年中授与可能
ゆかりのスポット一覧
西宮神社 — えびす総本社。十日えびす・福男選びの舞台
廣田神社 — 西宮の地名の由来となった式内大社。天照大神荒魂を祀る
越木岩神社 — 磐座信仰の古社。安産・縁結びで知られる西宮の名社
おすすめの巡礼コース
西宮神社から廣田神社(徒歩約15分)、越木岩神社(車で約10分)を一日で巡る西宮の神社めぐりは、半日から一日で楽しめるコンパクトな聖地巡礼です。
よくある質問
西宮神社の十日えびすはいつ開催されますか?
毎年1月9日(宵えびす)・10日(本えびす・福男選び)・11日(残りえびす)の3日間にわたって開催されます。
福男選びに参加するにはどうすれば?
事前申し込みは不要です。1月10日の早朝に表大門外で待機し、開門(午前6時)と同時に走り参りに参加できます。混雑するため、早めに現地入りすることをおすすめします。
十日えびす以外の時期も参拝できますか?
境内は年中参拝可能です。社務所は通常9時〜17時ごろ開いており、御朱印・お守りの授与も行われています。通常期は静かな境内でゆっくり参拝できます。
最終更新: 2026年05月30日
── 了 ──
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