苗字の由来そのものを伝える神社は数多くありますが、特に観光参拝の対象として行きやすい3社を紹介します。
坐摩神社は大阪市中央区久太郎町に鎮座する古社で、住所は「久太郎町4丁目渡辺3番」。この「渡辺」が町名として日本で唯一残る、渡辺氏発祥の地名です。平安中期、嵯峨源氏の英雄・渡辺綱(源頼光四天王のひとり、酒呑童子退治で名高い)の一族がここに館を構えたことが姓の起源とされます。全国の渡辺さんの氏神として尊崇され、近年は遠方から自分のルーツを訪ねて参拝する人が後を絶ちません。
**加藤神社**は熊本城内に鎮座し、戦国武将・加藤清正を主祭神とします。加藤姓そのものの発祥神社ではありませんが、最も著名な加藤一族の英雄を祀る社として、全国の加藤さんの心のよりどころとなっています。清正公は名古屋出身の藤原氏末裔とされ、加藤姓の一系統に連なる人物。熊本城を築いた名将を顕彰する場として明治期に創建されました。
**山田八幡宮や吉田神社**のように、「山田」「吉田」など地名がそのまま社名になっている神社も全国に多く、地域の山田さん・吉田さんの氏神として親しまれています。これらの社の周辺は古くから山田郷・吉田郷と呼ばれ、その地に住んだ一族がそのまま苗字を名乗ったケースです。