狛犬の「阿形」と「吽形」はどちらが右でどちらが左ですか?
参拝者から見て右側が口を開けた阿形、左側が口を閉じた吽形が基本的な配置である。ただし神社によっては逆に置かれているケースもあり、時代や地域によって慣習が異なる場合がある。
古代には頭に角があるのが狛犬(吽形)、**角がないのが獅子(阿形)**として区別されていた。江戸時代の石造化以降はその区分が曖昧になり、現在は両者を合わせて「狛犬」と呼ぶのが一般的である。
狛犬は**「神の使い(神使)」**を形にしたものであり、祭神の由緒に応じて姿が変わる。狼(三峯・御嶽)、兎(岡崎)、鼠(大豊)、狐(稲荷)、牛(天満宮)など、祭神のエピソードと動物が対応している。
東大寺の南大門(奈良市)に入ると、左右に立つ仁王像の背後・堂内中央に一対の石獅子が据えられている。建仁3年(1203年)制作の国宝で、入場無料で間近に見学できる。
狛犬はいつ頃から参道に置かれるようになったのですか?
神社の参道に石造の狛犬が置かれるようになったのは**江戸時代後期(18世紀末〜19世紀)**からである。それ以前は木造の室内用が主流で、石造は東大寺など一部の大寺院に限られていた。