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梅の名所——天満宮の梅と2月の早春参拝
2月の天満宮は梅の甘い香りに包まれます。太宰府・北野・湯島の三大天満宮を中心に、梅の見頃カレンダー・菅原道真公のゆかりと参拝のコツをご紹介します。
目次
MOKUJI
梅の花が咲く頃、天満宮に行きたくなる理由
梅の見頃カレンダー——天満宮別の開花時期
菅原道真公と梅——なぜ天満宮に梅が多いのか
太宰府天満宮——梅の名所の総本社へ
北野天満宮——梅苑で50種の梅を楽しむ
湯島天満宮——都心で楽しむ白梅の美
清水寺と鞍馬まで足を延ばす「梅のはしご」プラン
2月の天満宮参拝を楽しむための持ち物リスト
参拝時のポイント
ゆかりのスポット一覧
11
よくある質問
梅の花が咲く頃、天満宮に行きたくなる理由
2月、まだ空気が冷たい早春の朝、天満宮の境内に足を踏み入れると、ふわりと梅の甘い香りが漂ってきます。白や淡いピンク、紅色の梅の花が、まだ裸木の多い境内にぽっと灯りをともすように咲いている——そのさりげない美しさに、思わず立ち止まってしまいます。
天満宮と梅の関係は切っても切れないものです。祀られている菅原道真公が梅の花をこよなく愛したという伝承があり、「東風吹かば にほひをこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ」という有名な和歌を詠まれています。道真公が大宰府に流される前に、邸宅の梅の木に語りかけた一首です。
この記事では、梅の名所として名高い天満宮を中心に、2月〜3月の早春参拝の楽しみ方をご案内します。
梅の見頃カレンダー——天満宮別の開花時期
天満宮
梅の見頃
梅の本数
特徴
太宰府天満宮
1月下旬〜3月上旬
約6000本
早咲きから遅咲きまで長い期間楽しめる
北野天満宮
2月上旬〜3月中旬
約1500本
梅苑(有料)が有名、50種の梅が一堂に
湯島天満宮
2月上旬〜3月上旬
約300本
白梅が中心、都心でアクセスしやすい
早春の梅シーズン全体を楽しむなら、1月下旬に太宰府→2月上旬に湯島→2月中旬に北野という流れで追いかけるのが理想的です。
菅原道真公と梅——なぜ天満宮に梅が多いのか
菅原道真公(845〜903年)は、平安時代の貴族・学者・政治家で、右大臣にまで昇りつめましたが、藤原時平の讒言により大宰府に左遷されました。その道中、邸宅の梅の木を愛でて詠んだ歌が「東風吹かば〜」の有名な一首です。
道真公が亡くなった後、都では相次いで天変地異が起こり、当時の人々は「道真公の怨霊の祟り」と恐れました。その霊を鎮めるために建てられたのが各地の天満宮です。道真公が梅を愛したことから、全国の天満宮に梅が植えられる習わしになりました。
また、道真公は学問の神様としても祀られており、受験シーズンの1月〜2月には多くの受験生が合格祈願に参拝します。梅の花が咲き誇る時期に、願掛けの絵馬がたくさん掛けられている天満宮の景色は、なんとも言えない味わいがあります。
太宰府天満宮——梅の名所の総本社へ
太宰府天満宮は道真公の墓所の上に建てられた天満宮で、全国に約12000社ある天満宮・天神社の総本社です。境内には約6000本の梅が植えられており、1月下旬から3月上旬にかけて長い期間梅を楽しめます。
特に有名なのが「飛梅(とびうめ)」伝説です。道真公が大宰府に流される際、邸宅の梅の木に語りかけると、その梅が一夜にして空を飛んで道真公を追いかけてきた——という伝承があります。本殿前の大きな梅の木が、その「飛梅」とされています。
参拝のポイント:
西鉄太宰府線「太宰府」駅から徒歩5分
参道沿いの梅ヶ枝餅(うめがえもち)は太宰府名物。梅の香りと一緒に味わってみてください
2月上旬の「梅花祭(ばいかさい)」は道真公の命日(2月25日)に行われる祭典で、境内が最も賑わいます
国際的な観光地なので外国人観光客も多い。平日の午前中が比較的空いています
北野天満宮——梅苑で50種の梅を楽しむ
京都・北野天満宮は、全国の天満宮のなかでも特に格式が高く、梅の名所としても有名です。境内には約1500本の梅があり、2月上旬〜3月中旬にかけて見頃を迎えます。
梅苑は有料(約1000円)で公開される梅の専用エリアで、50種類以上の梅が植えられています。白梅・紅梅・八重梅など、見たことのない品種に次々と出会えます。梅苑内では梅昆布茶のサービスがあり、寒い日にほっと温まれます。
境内は広く、紙屋川を渡った先の「御土居(おどい)」エリアにも梅が群生しています。
参拝のポイント:
市バス「北野天満宮前」下車すぐ
梅苑は2月上旬〜3月中旬の公開(入苑料約1000円)
毎月25日は「天神さんの縁日」で露店が並び賑わいます
梅苑内の茶店でおぜんざいや甘酒がいただけます
湯島天満宮——都心で楽しむ白梅の美
東京都内で梅を楽しむなら、湯島天満宮が便利です。湯島駅から徒歩2分という好アクセスで、約300本の梅が2月上旬〜3月上旬に開花します。白梅が多く、境内全体が白とグレーの落ち着いた色調に包まれます。
湯島天満宮には「湯島の白梅」という別名があるほど、白梅の美しさが有名です。縁日には露店も出て境内が賑わいます。
2月から3月にかけては梅まつりが開催され、期間中は野外ステージで伝統芸能の奉納が行われることも。また、この時期は受験シーズンと重なるため、合格祈願の絵馬が所狭しと掛けられています。
参拝のポイント:
東京メトロ千代田線「湯島」駅から徒歩2分
梅まつり期間中(2月上旬〜3月上旬)は土日に露店が出ます
受験生へのプレゼントとして「合格鉛筆」や「合格守り」が人気
清水寺と鞍馬まで足を延ばす「梅のはしご」プラン
清水寺の境内にも梅の木があり、2月下旬〜3月上旬に開花します。清水寺と北野天満宮を同じ日に回る「梅のはしご」は、京都訪問者におすすめのプランです。
北野天満宮(梅苑鑑賞)→ バスで移動 → 清水寺(梅と早春の境内)という流れで、半日で京都らしい梅の景色を満喫できます。
寛永寺も2月下旬には境内の梅が咲き始め、上野公園周辺で梅を楽しむことができます。
2月の天満宮参拝を楽しむための持ち物リスト
暖かい服装(必須): 2月は全国的にまだ寒い。特に夕方以降は冷え込みます
スニーカーまたはウォーキングシューズ: 石畳が多く、霜でぬかるむ日も
手袋・マフラー: 朝の参拝には必須です
カメラ(スマホでもOK): 梅の花はアップでもきれい。ぜひたくさん撮って記録に残してください
御朱印帳: 梅の時期は限定御朱印を授与している天満宮が多い
小銭(賽銭): 5円玉は「ご縁がありますように」の縁起物として定番
参拝時のポイント
「梅花祭」(2月25日)前後は太宰府・北野天満宮が最も賑わいます。その時期だけ訪れても良いですし、避けて前後の静かな時期を選んでも
梅の香りは朝の方が強く感じられます。できれば10時前に境内に入りましょう
受験生の多い時期なので、試験日前後は特に混雑します(特に湯島天満宮)
梅はひとつの枝でも順次咲いていくので、「満開を過ぎた」と思っても別の場所でまだ咲いている花が見つかることが多いです
ゆかりのスポット一覧
スポット
梅の見どころ
見頃
太宰府天満宮
飛梅伝説・約6000本
1月下旬〜3月上旬
北野天満宮
梅苑50種・梅昆布茶
2月上旬〜3月中旬
湯島天満宮
白梅の美・都心アクセス抜群
2月上旬〜3月上旬
清水寺
境内の梅と舞台の組み合わせ
2月下旬〜3月上旬
寛永寺
上野周辺の梅スポット
2月下旬〜3月上旬
よくある質問
天満宮はなぜ梅が多いのですか?
天満宮に祀られている菅原道真公が生前、梅の花を深く愛していたからです。「東風吹かば〜」の和歌に象徴されるように、道真公にとって梅は特別な花でした。道真公の霊を祀った全国の天満宮では、道真公の愛した梅を植える習慣が広まり、今日では「天満宮といえば梅」のイメージが定着しています。
太宰府天満宮の「飛梅」は本当に飛んできたのですか?
「飛梅」は伝説であり、実際に梅が空を飛んだというわけではありません。道真公の梅への思い入れと、遠く大宰府まで追いかけてきたかのように思えた梅の開花を、当時の人々が「飛んできた」と語り継いだものです。本殿前の飛梅は実際にとても古い木で、特別な存在として大切にされています。
梅まつりの時期はどこが一番混んでいますか?
道真公の命日である2月25日前後は太宰府・北野天満宮ともに「梅花祭」があり、特に混雑します。湯島天満宮は受験シーズンと重なる1月〜2月が一年で最も多くの参拝者が訪れる時期です。混雑を避けたい場合は、平日の開門直後(通常9時前後)がおすすめです。
梅の御朱印はありますか?
はい、多くの天満宮では梅の開花シーズン限定の御朱印を授与しています。梅の図柄が入った美しい御朱印が人気で、毎年楽しみにしているリピーターも多いです。各天満宮の公式サイトやSNSで事前に確認するとよいでしょう。
最終更新: 2026年5月
北野天満宮——梅の名所にゆかりの寺社
Wikimedia Commons / Public Domain
湯島天満宮——梅の名所にゆかりの寺社
Wikimedia Commons / Public Domain
東叡山 寛永寺——梅の名所にゆかりの寺社
Wikimedia Commons / Public Domain
清水寺——梅の名所にゆかりの寺社
Wikimedia Commons / Public Domain
菅原道真——梅の名所にゆかりの寺社
Wikimedia Commons / Public Domain
── 了 ──
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