市川市原木1丁目に鎮座する原木村の鎮守。安永2年(1773年)創建と伝わる。主祭神は比叡山延暦寺の守護神であった山王大権現(大山咋命)を中心に、天満大自在天神(菅原道真)・八大龍王神・第六天皇神・稲荷大明神の五柱を合祀する珍しい五社合同の神社で、神仏習合色が色濃く残る江戸中期の地域信仰の形を今に伝える。原木は江戸時代、塩田と干鰯問屋で栄えた下総の漁村で、寛政3年(1791年)の寛政東海地震に伴う大津波では近隣の原木山妙行寺とともに壊滅的被害を受けた。その後再興され、明治の神仏分離令でも5柱合祀の形を維持した稀有な事例。毎年1月10日に近い土・日曜に行われる五社合同御奉謝祭は、江戸期の講中信仰の面影を色濃く残す祭礼で、地域文化財的価値が高い。京成原木中山駅より徒歩5分、JR西船橋駅より徒歩25分。