1959年(昭和34年)に設置された東京都千代田区の国立墓苑。主に海外での戦闘で遺骨を収集できなかった無名戦没者の遺骨を納める施設として造られた。旧陸軍省・海軍省の敷地の一部を利用した半蔵濠沿いに位置し、設計は吉村順三による。2024年現在、約21万4千柱の遺骨が六角堂内の大型骨壺に納められている。厚生労働省が管轄し、毎年9月下旬に政府主催の拝礼式が行われる。東京・靖国神社が宗教的性格を持つのに対し、千鳥ケ淵は無宗教の国立施設として位置づけられており、外国要人の訪問も可能なため、首相の戦没者追悼施設としても議論されてきた経緯がある。護国神社・招魂社は全国各都道府県に設けられ、地域の戦没者を祀っている。桜の名所として知られる千鳥ケ淵の濠沿いに位置し、春には多くの人が花見に訪れ、戦没者への思いを新たにする場となっている。
千鳥ケ淵戦没者墓苑は、1959年(昭和34年)3月に設置された国立の戦没者墓苑である。第二次世界大戦における海外での戦闘により遺骨を収集できなかった無名戦没者の遺骨を納めることを目的として建設された。用地は旧陸軍省・海軍省の敷地の一部で、半蔵濠沿いに位置する。設計は建築家・吉村順三が手掛け、中心に六角堂を備えた荘厳な墓苑として整備された。開苑当初より厚生省(現・厚生労働省)が管轄し、毎年9月下旬に政府主催の拝礼式が執り行われてきた。その後も海外各地からの遺骨収集事業が継続されるに伴い、納骨数は年々増加し、2024年現在では約21万4千柱に達している。靖国神社が宗教的施設であるのに対し、本墓苑は…