竹林院は推古天皇元年(593年)、聖徳太子が開創し「椿山寺」と号したのが始まりと伝わる。平安時代の弘仁年間(810〜824年)には弘法大師空海が入山し、「常泉寺」と改称したとされる。その後、吉野山における修験道・密教信仰の展開とともに寺運が高まり、南北朝・室町時代へと至る。至徳2年(1385年)、現在の「竹林院」へと改称され、今日に続く寺名が定まった。近世には千利休が池泉回遊式の庭園「群芳園」を作庭し、文化人大名として知られる細川幽斎がこれを改修したと伝わる。同庭園は大和三庭園の一つに数えられ、吉野山の山並みを借景に取り込んだ優雅な景観を誇る。近代以降も宿坊として機能を維持しながら、修験道と密…