脳天大神は、吉野山に聳える金峯山寺の塔頭・龍王院に属する社である。金峯山寺は役行者によって7世紀に開かれたとされる修験道の根本道場であり、吉野山一帯は古来より神仏習合の霊地として栄えてきた。脳天大神そのものの創祀は昭和26年(1951年)に遡る。当時の金峯山寺管長が、蔵王堂西方の谷底を流れる清流沿いにおいて、脳天を割られた蛇の霊を発見・供養したことが信仰の起源とされる。以来、龍王院の境内社として祀られ、「頭の守り神」「脳天さん」の名で親しまれるようになった。受験合格・頭痛平癒・諸病平癒の御利益があると広く信仰され、蔵王堂から約450段の急な石段を下った参道は、修験道の行場に通じる険しさを持つ。…