吉野神宮は、南朝の天皇・後醍醐天皇を祭神として祀る近代創建の官幣大社である。後醍醐天皇は1333年(元弘3年)に鎌倉幕府を倒して建武の新政を断行したが、足利尊氏との対立により1336年(延元元年)に吉野へ遷幸し、以後この地に南朝を開いた。1339年(延元4年)に吉野にて崩御するまで、南朝の正統を守り続けた。明治維新後、新政府は南朝の正統性を公式に認め、後醍醐天皇の御遺徳を顕彰する機運が高まった。明治天皇の思し召しにより、1889年(明治22年)に創建の勅命が下り、1892年(明治25年)に「吉野宮」として創建された。翌1894年(明治27年)に現在の「吉野神宮」と改称されている。社殿は近代神社…