大乗院は日蓮宗本山・頂妙寺の8塔頭のひとつ。頂妙寺は文明5年(1473年)に日祝が開創した日蓮宗の本山で、天文法華の乱(1536年)・天正の兵火(1573年)・天明の大火(1788年)と三度の焼失・再建を繰り返してきた歴史をもつ。本山は俵屋宗達筆・烏丸光広書の「紙本墨画牛図」(重要文化財)を所蔵する。「大乗」の院名は日蓮宗の大乗仏教的立場——法華経を最上の大乗経典とし、その受持・唱題によって衆生を広く救済することを目指す菩薩行の精神——を直截に表現したもの。塔頭として信徒の法要・先祖供養・唱題修行の場を担ってきた。