大聖寺は永徳2年(1382年)に室町幕府三代将軍・足利義満が、亡き尼僧・無相定円禅尼の遺言に従い、室町御所(花の御所)の一画「岡松殿」を尼寺として開創したことに始まる。開山は無相定円禅尼とされる。
当初から公家・皇室ゆかりの尼寺として格式が高く、室町期には「尼五山」制度のもとで尼寺の最高位に位置づけられた景愛寺の末寺的な存在として発展した。正親町天皇(在位1557〜1586年)の皇女が入室した際に「尼寺第一」の称号を賜り、以降「大聖寺門跡」として、後円融天皇・光格天皇はじめ歴代天皇の皇女・内親王が門主として入室する尼門跡寺院として確立した。「お寺の御所」とも称された由縁である。
近世には数…