相国寺は応安元年(1368年)、室町幕府第3代将軍・足利義満が夢窓疎石を開山として創建した臨済宗の禅刹である。当初は広大な寺域を誇り、五山文化の中心地として隆盛を極めた。しかし創建直後から火災に見舞われることが多く、1382年に一度完成した伽藍も応永年間(1394〜1428年)に再建が進められた。室町時代を通じて足利将軍家の帰依を受け、詩文・水墨画など禅林文化の発展に大きく貢献した。戦国時代には兵火や火災で堂宇の多くが焼失したが、江戸時代に入り徳川幕府の支援を受けて復興が図られ、元禄14年(1701年)には現存する法堂が再建された。法堂天井には狩野光信による「蟠龍図」が描かれた。明治の廃仏毀釈…