東京都中央区築地4丁目に位置する浄土真宗本願寺派の寺院。元和3年(1617年)、築地本願寺(当時の浅草御坊)創建と同年に坊中(子院)として開かれた歴史を持つ。江戸時代、築地本願寺の境内には58もの坊中が立ち並び、その一つとして圓正寺も築地寺内町の宗教空間を形成した。大正12年(1923年)の関東大震災で築地一帯が壊滅的被害を受け、多くの子院が他地域へ移転した中、圓正寺は築地の地に留まって再建を果たした。現在は築地場外市場に隣接し、にぎやかな市場の喧騒の中に静かな仏縁の空間を保つ。称揚寺とともに、築地に残る数少ない浄土真宗寺院の一つ。